よく頑張ったね。辛かったでしょう、悲しかったでしょう。
あなたの中の本当のあなたはずっとあなたに許して貰えるのを待っていたんだよ。

誰にでも許せない自分、認めたくない自分がいます。
私にも以前はそんな自分がいっぱいいました。もちろん、今でもまだたくさんいます。そして、それを人に知られないように必死で自分を取り繕い、嘘をつき続けていました。
人から嫌われないように人の顔色をうかがいながらおどけてみたり、冗談を言ってみたり、常にいい人でい続けました。
でも、心の中では本当の自分がいつも叫んでいました。
「これは私じゃない。本当の私はこんな人間じゃない」って。
いつのころからか、嘘をつくことになれてしまい、本当の自分がわからなくなっていました。そして本当の自分を表現する事ができなくなっていたのです。
「私って何なんだろう、何のために生きているのだろう」
いつも心は緊張して、一人の時だけが本当に安らげる時間でした。
なにをするにもしっくりこない、楽しめない。

そんなある日、私はいつも人のことを批判ばかりしていたことに気がつきました。
「あの人はあそこが悪い、この人はだらしがない。」等々。
そして、その批判は自分にも向けられていました。
「私のここが許せない、こんな私は認めたくない」と。
でも、それが本当の私だったんです。
今まで、いい人だと人から思われたいと思って、いい人を演じていただけで、本当の自分はもっと汚くてずるいんだとわかりました。
正直言ってとてもショックでした。誰にも知られたくない真実でした。

「人間は完全じゃないんだから、なにかしら悪いところがあって当たり前なんだよ。それをなおしていこうと努力する事が大切なんだよ。」
少しだけそんな自分を許してあげられることができたとき、私の心は解放されました。
自由に自分を表現できるようになったのです。
そう、今まで、私の中の本当の私は、私に許してほしかったのです。認めてほしかったのです。
私を許したとき、私の心は自由になり、解放されました。

人は時には自分を許してあげることも必要なのではないでしょうか？
自分に嫌われた自分はいったい誰に愛されたらいいのでしょう。自分はあなたしか愛してあげられないのです。
もっと自分を愛してあげてください。そして許してあげてください。