私たちは他人の欠点を見つける天才です。
ある人に、自分の周りの人の欠点を５つ上げてもらいました。５つの欠点を見つけるのに５分もかかりませんでした。
次に、同じ人の長所を５つあげてもらいました。
その人は、しばらく考えた後、「明日まで待ってください」といって帰っていきました。

人は、他人の欠点を見つけることに一生懸命になっているのです。
そして、「あの人のここが悪い」「あそこが悪い」といって批判しているうちに、ふと、自分の中にも同じ要素があることに気が付きます。
そのとき、いままで他人に向けていたのと同じだけの嫌悪が、今度は自分に対して向けられるのです。
これが、自己嫌悪の正体なのです。
そして、他人に対する嫌悪が強ければ強いほど、自己嫌悪も強くなります。
他人を許すことの苦手な人々は、自分をも許せなくなっているのです。

そして、仮に他人の長所を見つけたとしても、素直に認めることができずに、嫉妬をすることで、自分も他人と同じ長所を身に付けることを拒んでしまうのです。

他人の長所を見つけ、賞賛することのできる人は、自分もその人と同じ長所を身に付けられるように努力します。
そうすることで、自分を成長させることができるのです。

私たちはこれまで、知らず知らずのうちに他人の欠点を見つけて批判する訓練をしつづけてきました。
でも、普段から気をつけていれば、他人の長所を見つけることもできるようになります。
他人の良いところを称賛し、自分もそのようになることをイメージすることで、私たちには、無限の可能性が広がるのです。

批判と称賛、あなたはどちらの人生を選びますか？